新ブランド「MIKANSEI」 第1弾プロダクト「ふじさんないす」 【前編】 開発秘話
皆さん、こんにちは!
包装資材事業部です。
前回のブログでは、弊社に新しく導入されました「ShopBot」についてお話いたしました。
これによって製作の可能性が広がり、私たちは新技術を取り入れた、より魅力的な製品の開発に取り組んでいます。
そこでフジモクの新たな挑戦として、2025年にブランドを立ち上げました。それが「MIKANSEI」です。
ブランド名には「Me=私≒MI」、「KANSEI=感性」、そして「MIKANSEI=未完成」という三つの意味が込められています。
ものづくりは工場から出荷された瞬間に完成するのではなく、使う人一人ひとりの「私(me)」の暮らしや「感性(kansei)」によって彩られ、時間をかけて 【 未完成から完成へ 】 と育っていく。私たちはその想いを、「MIKANSEI」という言葉に込めました。


そしてその第1弾プロダクトとして誕生したのものが「ふじさんないす」 。その名の通り富士山をモチーフにした木製スツールです。
最大の特徴は “ プラモデルのように自分で作る ” という点にあります。シート状にカットされた木材パーツを切り取り、削り、組み立て、さらに自分好みに色を塗ることで、世界に一つだけの椅子が完成します。
パッケージの段階では 【 未完成 】ですが、そこから手を動かし、感性を加えることで完成へと近づいていく。
まさに「MIKANSEI」の理念そのものといえる商品となっています。

実はこの製品開発の背景には、弊社が抱く、強い問題意識がありました。輸入材の増加や林業の衰退により国産材の利用は減少し、森林の循環管理も滞っています。富士山周辺でも間伐材(森林の過密状態を改善するために一部を間引いた木材)の活用が進まず、森林保全の課題が浮き彫りになっていました。
そこで、「地域の木を活かした、暮らしに新しい価値を届ける」商品をつくることが、持続可能な森林づくりにつながるのではないかと考えました。
「ふじさんないす」はヒノキ材を使用しており、地域資源を活かした循環型プロダクトとして、その思いを具現化したものとなっています。
弊社にとって、「MIKANSEI」はまだスタートラインにすぎません。「me」と「感性」が交わり、時間と共に「未完成」が育っていく。その第一歩として生まれた「ふじさんないす」は、これからも多くの皆さまの暮らしに寄り添い、触れ合い、富士山の麓から新たな物語を紡いでいける製品になればと思っています。

今年の2月には、ふじさんめっせで開催された「ものづくり力交流フェア2025」にて「ふじさんないす」の紹介をしました。
ご来場のお客様からは、「発想がおもしろい」「子どもと楽しめそう」など大変好評のお声をいただきました。

こちらはふるさと納税の返礼品にもなっていますので、ご興味がある方はぜひ一度ご覧になってみてください。
次回は組立方法や製品についてさらに詳しく説明いたします。











