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「芸術の秋」にちなんだ木工品の加工機械「Shop Bot」のご紹介

皆さん、こんにちは!包装資材事業部です。

 

暑い夏が過ぎ、秋がやってきましたね。秋といえば食やスポーツ、読書など様々なことがはかどる時期。今回のブログでは、ものづくりのメーカーフジモクから「芸術の秋」にちなんだ木材加工についてご紹介したいと思います。

・木材加工機械「Shop Bot」の特徴

弊社では2024年2月から「Shop Bot」という機械を使用した木材の加工を行っております。この「Shop Bot」は形作りたいものの切り抜き線を描いた図を作れば、原則、どんな形でもくり貫いたり彫り込んだりできます。10cm以下の小さなものから1m越えの大きなものまで、この機械一つで加工が可能です。

 

・「Shop Bot」を使った木材加工の流れ

1)「Shop Bot」へ指示するための加工データを作成します→お客様からのご依頼や社員の発案を元にして作成します。

2)製品が完成した形を確かめるために、思い描いたものを立体図として描くことができるソフト3DCADを使用し、イメージ画像を準備することもあります。

3)加工用データを機械作業者に渡し、「Shop Bot」での加工開始。

4)製作にかかる時間は、製品の大きさや加工の細かさにより異なります。数十秒で終わるものや数時間かかるものまで様々です。

5)加工後の仕上げを行います。やすり等を使用し、断面がけば立ってしまった部分の除去、表面の塗装や研磨などを行い、完成です。

 

・「Shop Bot」の加工データ作成時の注意点

加工データ作成の際には加工時間のチェック、使用する刃物のチェックなどが必須です。特に誤った刃物を選択すると加工時間が伸びてしまい、大幅な無駄が発生します。また、機械が壊れてしまう危険性もあります。想定通りに加工されるかデータ上で何度も確認を重ねながら、完成に導きます。

 

・「Shop Bot」を使用する際の注意点

木材の両面に加工が必要な場合、作業は片面ずつ行います。表面の次に、裏面の作業をする際、正確な位置に加工を施すため、材料を180度回転させることに細心の注意を払います。

 

良い製品を作るには、アイデア出し、データの作成、機械加工まで試作の全ての段階で試行錯誤し、トライ&エラーを繰り返すことが重要です。本番の加工では、穴位置や部品のはめ込み位置にズレや狂いが生じないように製作することが必要になります。

・「ShopBot」試作品の加工事例

一つ目はオール木材のサウナチェアです。体にフィットするように湾曲させた形が最大の特徴。両サイドの支えと水玉模様の部分を「Shop Bot」を用いて製作しています。「Shop Bot」を使えばこのような湾曲した形も簡単に切り抜くことができます。サウナの後に木の香りに包まれて休めば、心が休まっていつもの何倍も整うこと間違いなしです!

二つ目はうさぎのコースターセットです。こちらは全て「Shop Bot」による加工でできています。平らなうさぎ型の板に丸いコースターを4枚挟み込み、立体的に見えるようにしました。うさぎ型の板はティーポット敷にもなります。家族での日常使いにも、来客時のおもてなしにもぴったり。ダイニングに一つあると、忙しい日々の中で木のぬくもりを感じられそうですね。

今回は「芸術の秋」にちなんだ木工品の加工について、「Shop Bot」の作業手順、機械を使用して製作した試作品を中心にお話ししました。

これからますます秋が深まり、冬が近づいてきます。寒い日々に木のぬくもりで心を温めるのはいかがでしょうか。

弊社では各種木工品の加工を承っております。お気軽にお問い合わせください。