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教室がつながる地域社会 ~出前授業に込めた想い~

皆さん、こんにちは!包装資材事業部の川口正訓です。

当社では昨年より新たな取り組みとして、市内の小学校に出向き、3・4年生を対象とした図工の時間に「出前授業」を実施しています。

このタイミングは、丁度金槌やのこぎりを使い始める時。授業で、富士ひのきの製材工程で生じた廃材を活用した木工体験を取り入れていただき、授業を通じて木材の魅力とものづくりの楽しさを子どもたちに届けることを目的としています。

この取り組みは、コミュニティ・スクール・ディレクター(学校と地域をつなぐ調整役)からのご依頼をきっかけに始まり、今回で通算8回目。直近では11月に富士第一小学校で2回実施し、地元紙にも掲載されるなど、地域の皆さまからも温かい反響をいただいています。

 

・出前授業の内容

授業の前半では、座学形式です。そこでは、富士ひのきの特徴や木材の役割、針葉樹と広葉樹の見分けの違い等木材の性質、安全に工具を扱うための基本知識(金槌はゆっくり力をいれず打つ、のこぎりは引く力を利用)や専門知識(たとえば「釘の長さは板厚の3倍以上を使う」など)を織り交ぜて紹介。私たちの会社の案内も交えながら、地元資源がどのように活用されているかをわかりやすく伝えました。

後半は、金槌やのこぎりを使った木工体験。初めて工具に触れる子どもたちも多く、安全面に配慮しながら、楽しさと達成感を味わえるよう工夫を凝らしました。捨てられるはずだった木片が、子どもたちの手によって作品へと生まれ変わる瞬間は、まさに“資源の再発見”とも言える感動のひとときでした。

授業後、お子さんからは「優しいいい匂いがする」「木ってあったかいね」「もっと作ってみたい!」との声が聞かれ、私たちも改めて地域とのつながりの大切さを実感しました。

そして、富士第二小学校のCSディレクター様よりこんなお言葉もいただきました。

「毎年のこぎりの授業をサポートしていますが、今日ほど子どもたちが熱中している姿は見たことがありません!汗だくになって、疲れた〜と言いながらも、充実した表情をしていたのがとても印象的でした。
次回の授業も、きっと自信を持って臨めると思います。4年部の先生方も、来年もぜひお願いしたいと大変感謝しておりました。」

 

今後も、富士ひのきを通じて“木とふれあう学び”を地域の子どもたちに届けていきたいと考えています。

そしてこうした体験により、子どもたちと地域のつながりがより深まるよう、継続していきます。